世界中に巻き起こっているSUSHIブーム。
もちのロンこちらロンドンでもソコイラじゅうに寿司鮨SUSHIの文字。本物のミシュラン3つ星を誇る、本格派もあれば、カジュアルなSUSHIバー的なものも星の数ほど見かけることができます。
そんな当たり前にあるファストフードで、私が涙を流す事になるとは。。。
和食ファストフードのWASABI
昨日はお買い物の帰りにカジュアルSUSHIチェーンの
WASABIにテイクアウトをしに入店。

とにかく、味にはそれほど期待することなく
ちょっと疲れたし買って帰ってうちでサクッとディナーにしちまおう。
一瞬「汚い人だな」と思った
こちらのWASABIにはテイクアウトだけでなく、イートインコーナーもあるお店がほとんどなのですが、この日店内には、体中に食べ物を散らかしたような人が一人、その隣にはWASABIの店員さんがいました。
最初は、酔っ払いが食べ物を吐いたのかと思ったほどの、体からフロアまで食べ物が巻き散らかしっぷりで、それをとなりにいる店員さんが片付けているのかと思ったわけです。
正直な所、わたしは一瞬
「む、なんだこの人、きたないな」
と思ってしまいました。
想像していなかった流れ
が、よくよく状況を見ていると、食べ散らかしていた人は酔っ払いではなく、体が不自由な全身麻痺の人で、隣にいた店員さんはこのお客さんにスプーンやフォークで食べ物を口に運んで食べさせてあげているんですね。
家族や、友達でもなく、ヘルパーさんや、付き添いの人でもなく、ファストフード店の店員さんが、体に障害がある人に、食事を食べさせている。
感動しすぎて涙が出た
お客さんは口まで食べ物を運ばれても、うまく咀嚼する事は出来ず、
けっこうな量のコメや麺を、その辺に撒き散らしているんだけど
「別にこんなん、ふつうですよね~」
くらいの軽い感じで、この店員さんが様子を見ながらコメや麺をお客さんの口に運んでいる。特に笑顔をめちゃくちゃ浮かべてるわけでもなければ、丁寧すぎるわけでもなく、
「別にこんなん、ふつうですよね~」
っていう。
ストローをさした飲み物も、店員さんが口まで運ぶんだけど、うまく飲めないから、そこいらじゅうに零れちゃうんだけど、それでも様子を見ながら店員さんが飲ませてる。
味とは関係なく、星3つ!
うーん・・・・
これがイギリスのスタンダードというわけではなさそうですが、兎に角なんと美しい光景かと私、涙が出てしまいました。
あんなにスマートに、人の介助が出来る人がいて、重い障害がある人がお客さんとして一人で食べにいける環境がある。
日本や南ア、イタリアでも、こんなスマートなふるまい、見たことなかった私。今日は本当に素敵な時間を覗き見してしまいました。
味はせいぜい「食べることができる」ミツラン1つ星レベルですが、お店の人の対応で、 ミツラン3つ星余裕で獲得です!おいしくなくても、またいっちゃうな。

ちなみに私が買って帰ったのはこちら。
お値段は、涙でよく見えませんでした。
お店情報
WASABIはロンドンのみならず、イギリス全土そこいらじゅうにある、SUSHIやカレーなどを扱うファストフードです。
あんなかっこいい事できちゃう店員さんがいるファストフードWASABIの公式サイトはこちら
🍣 アディオス!